夢を見た。
家に帰る。
国道1号を下るバスに乗っている。
ところがいつの間にか街を行き過ぎてしまう。
系統は2~3種類しかないはずなのに、1から9までのバス停があってどれだかわからない。
顔見知りの人が7,8,9なら帰れるよ、と教えてくれる。
まず9番にバスが到着。
これはとんでもない遠回りした挙句自宅最寄りのバス停に着くらしい。おしぼりの入った温冷蔵庫が運転手の後ろにあって、テレビやブランケット等、長距離装備である。
これは違うと思って乗らず待っていると、8番のバスが到着。
小ぶりだなー8人乗りぐらいかなー、と思いつつ乗り込むと、カウンターバーになっていて、運転手がエプロンで手をフキフキ「イタリアンでいいかな?」と聞いてくる。黙って頷くと、調理を始め、程なく本格的なイタリアンプレートが出てくる。
俺はバスで家に帰りたいだけなのに、これは料金いくら掛かるんだろう、、、
「いくら?」
「2200円です」
手持ちは足りるのでちょっと安心するが、果たしてこのバスいつになったら出発するのか?
「何時発ですか?」
「そろそろいくかねぇ、、、お客さんがた、家の場所を言って下さい。」
白タクかっ!まぁ高いだけのことはある。
しかし、方面の違う客の家を回って俺が8番目になりそうなので、時間がかかりすぎる。
ちょっと考えたが、2200円を払って降りてしまう。
そしておそらく最もシンプルつまりきた道を引き返すだけの7番のバスを待つ。
Go Fast! Go Straight! これにまさる価値はないのだ。