四国に行ったことがなかったので、小豆島と香川県に行った時の話。

小豆島は2013国際芸術祭と称して、様々なインスタレーションが展示されている。全部は行かなかったが、小豆島の光っていう竹で出来た丸っこい小屋のような麦わら帽子の中に入ったようなところに300円払ってうたたねしました。何もしなくて300円。いいよね~観光って。小豆島の光は、観光の光、という意味なんじゃないのかなーこれ。観光資源をおいて、低迷し高齢化するジリ貧経済に文化でテコ入れしようという実験的なプロジェクトだった。果たして今後は?結果は?どうなるのか?

高松港ではバングラディシュの伝統工芸の展示、地元ボートビルダーの和船が何故か混じってたりして、、、、 会場を歩くと、テントの中に、バングラの人がいて、黙々と太鼓にかわを張ったり、織物をしたり、絵を書いたり、鉄を燃やして溶かしてカオスな作品を作ったり、木彫の船や乗れる船、立体的な面へのペイントなど、普段家でやってることをわざわざ高松でやっている。聞けば春からやっているそうで、何ヶ月もこんなことやってて経済的に大丈夫なのか?

小豆島は急峻な山と静寂な海のコントラスト、猿を踏まないようにローギヤで登る渓谷の頂上から四方を見回し、雲の中を通過し、入道雲を横に見た。
24の瞳の舞台となった小学校が保存されていたり、醤油工場見学したり、オリーブサイダー醤油サイダー、オリーブアイス、醤油アイスなど、なんとなく合わない特産品を無理やっこ並べたみたいな不器用な感じがすでにうっすらと香りはじめていた。頑張れ!

フェリー戻って坂出市にある瀬戸内荘という旅館へ。

駅からタクシー。こんぴらさんに行かなきゃ四国に来た意味がない、と断言されたが、階段がきつそうなので却下。ついたホテルは、フロントの説明がなにやらよくわからん。部屋はELVで6階。食事は2階。風呂はなぜか1Fフロントに降りてから再度階段上がって2階。要は増築したので動線がおかしくなってる。

部屋のドアは内開きで、玄関にある全ての履物はくっちゃくちゃになる。入るとユニットバス!え!? がらっと開けると3畳間!え?!なにこれ?あ、こっちにもふすまが、、、がらっと開けると6畳、、、狭いなー、あれこっちは?ガラッ>2畳。これは?ガラッ>玄関に戻る。最初の3畳間の不安な感じのインパクトは最後まで尾を引いた。

純和風の部屋の立て付け。障子を開けると、、、アルミサッシ越しに工業地帯の風景が広がり、瀬戸大橋一望!という触れ込みはデタラメだ、、、と、あれ、あの端っこの方に一部見えてるのがそうか、、、一望、じゃないよねー一部なんとか見えてるだけ、ってな感じだよねー。 あ、蜘蛛の巣!

浴衣でいいです、てことで浴衣で風呂へ。新しそうだけど階段がやたら多い。こんなんなっちゃいましたすいません、堪忍してください、という感じを受ける。

メインの大ブロは湯垢が汚くて入れない。サウナはよいが、水風呂だけ露天で常温w

増築した露天風呂、、、、と言うより一方だけ壁がない室内風呂からの景色は、、、雑木林。
何かをライトアップしているのか?虫の声が間近に聞こえる。微かに隣の建物が見える。

気を取り直して夕食。エレベータが1基しかなくて混んでいるので風呂の後時間がなくて、まぁあの部屋だから和風なんだろうと思い、不本意ながら浴衣のまま食べに来たら、レストランは神戸風におしゃれな白いボックス席で洋食なんだと、、、雰囲気はまずまずなのだが浴衣はちょっと、、、

メインディッシュを選べるはずがステーキに指定されているとのこと。JALとじゃらんのデータ連携不具合によリ連絡先が確認できなかったからだそうで、不満そうな顔をしていると、フロントから西川きよしさん似の総支配人が揉み手してやってきて、「すみませ~ん、ご連絡できなかったので失礼のないようステーキに致しましたー、気持ちでドリンク一杯サービスさせていただきますー」>赤ワイン>まずい>ズラ~っと並べてあるワインボトルの中にシャブリがあったので、ワインリストをください、と頼むと、支配人が身悶えしながら「すびばぜーん、すべて飾りつけなんです~」泣きそうな顔で許しを請うのであります。従業員はみんないい人だったけど、経営が悪いね。

無料夜のバスツアーに参加。ディナーが間に合わず、デザートは後で部屋に持ってきてもらうことに。

バス2台で夜の坂出市観光スポットへ。坂を登って、全く関係ない結婚式場からの夜景を楽しみ、瀬戸内大橋のたもとの公園の展望台に登って降りて。許可とってないんだろうなーきっと。

運転手の私的なぼやきを聞きながら、「ありゃー今日はライトアップしてませんね~」とか、「多少人数おかしくても出発しまーす」などで爆笑しながら無事帰還。

ファミリーで魚編の漢字かるたで盛り上がって部屋でプリン&焼酎という取り合わせで死にそうになりながら就寝。

朝のビュッフェはエレベータ2階扉からレストラン入口までが狭い階段で人が押し合い圧し合い。白いプラスチックのお皿を渡されて入場。朝から直射日光の中で汗ばむ。ボックス席なので出入りがいちいち大変。 サラダのドレッシングは2種類。肉じゃがには肉なし。従業員はいいの。いい人なの。でもねー、、、、、

あまりのポンコツぶりにランナーズ・ハイ的に楽しくなってきたので、アンケートにびっしりとポンコツな点を書いてあげました。従業員はいい人、経営者頑張れ!というメッセージで結んだのでした。

後日譚・・・帰宅後すぐに礼状とそうめんが届きました!CRMの専門家としては、もしかしてどっかの雑誌ではありませんが「敢えての・・・」なのではないか、と思いました。確かにものすごく印象に残り、改善されたかどうか気になるのです。