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カテゴリー: marine

四方銀河

陸地の見えないナイトクルーズ。船の上に仰向けになって、星を見ていると、地上での生活っていったいなんなんだろうと思う。 生きている途中で、いろんなTPOで、思いついたことを此処に記す。

2007/8/3 13:00 快晴 港区某所にて。
夏休みを控え、俺は3ヶ月前から仕込んできたO社との共同セミナーに最後のGoサインを出していた。後は実行部隊が動いてくれる。俺の仕事は終わった。次に取り掛かる前に2週間のVacanceだ。。。。

1週間かけてホームポート葉山から、西伊豆にある秘密の錨泊SPOTに向かう計画だ。
そこは紅の豚のアジトにそっくりの、人っ子一人いないすばらしい入り江だ。
台風5号は九州から日本海に抜け、南の強風が吹きそうだ。
葉山から伊東に向かい、伊藤から下田、下田から妻良まで行く計画。

2007/8/4 07:30 快晴 自宅にて
メンバーに事故発生の一報が入る。突然の腰痛で参加できないとのこと。行きのメンバーは4人になってしまった。2人で下田まで行くことも検討したが、この状況では西伊豆行きは不可能だ。天候や風の状況によってはコース短縮の必要がある。

2007/8/4 11:00 快晴 風速推定10ノット 横須賀線車内
思ったよりも台風の進みが遅い。風がまだ落ちきっていない。海上では20ノット以上の強風だろう。34フィートの船でロングクルーズ用のセール設定で風上に上っていくには厳しいコンディションだ。2週間前にデッキで手を突いてしまい、右手首を損傷しているがまだ完治していない。左ひじにも多少痛みがある。こんな状態で大丈夫なのか?一人は怪力の持ち主だが船酔い癖がある。もう一人はワインにはやたら詳しいソムリエだが、航海術はあまり詳しくない。頼りのバウマンは都合で伊東までしか参加できない。
残念だが伊東から先の工程はあきらめ、1泊2日のショートクルーズとしよう。
葉山マリーナもよいところだ。平日にGuestを呼んで船上パーティーを企画することとする。

2007/8/4 16:00 快晴 風速20ノット 葉山マリーナ 陸上バース船上にて
南の強風のため、クルーザーを含め出航禁止命令が出ていたが、ようやく解除された。
出航自体を続行するかどうかの判断は明朝とし、とりあえず1700までにクレーンで下架し、海上バースに係留、出航の可能性を維持することとする。
今回はシェフが乗船していないので、近所の港湾食堂で前夜祭を予定通り実行した。
追記:夜中にお気に入りの縞々ボーダーTシャツを風に飛ばされてしまった。残念。
さらにスントというヨット用の時計が電池切れに。機械系の故障は命取りになる。

2007/8/5 05:00 快晴 風速15ノット 葉山マリーナ
昨日のマリーナの出航禁止は解除されている。われわれは海上バースから離岸し、ウエイポイント伊東に向けて0630出航した。朝食はサンドイッチ、マスタード味だ。ヘディング237度。風速8-15ノット。だいぶ落ちてはいるが海上は息吹があるため用心が必要だ。セールセッティングはクルージング用のレギュラージブとレギュラーメイン1ポン2ポン艤装。セール面積の大きいJIBTOPとスピネーカーセールを積んでいる。風は西に触れ、南南西だ。この風だと風上に向かう必要がある。
風によるうねりは南から。サイズは小さいが全工程収まりそうにない。うねりがあるため、ボートスピードを優先し、風上へののぼり角度35-40度とし、大磯方面への岸よりのコースを取る。
視界は悪く。10マイル程度。陸が見えない状況が続く。船速は4.8ノット。GPSプロッターによると対地速度は6.3ノット。追い潮のようだ。

2007/8/5 09:00 6ノット台まで風が落ちる。
陸地が見えてきた。烏帽子岩、藤沢のアーチ、平塚湘南台の丘。大磯沖に漁船が5-6隻出ているのでタックしてスターボードタックに。ヘッドセールをジブトップにチェンジ。上り角度は40-45度と5度近く落ちてしまったが、ボートスピードは1ノット近く増えて5.5ノット。しかし方位は南南東になってしまう。伊東港近くの魚料理屋ふじいちは14時で閉店、ということで、このままだと間に合わない公算が強い。その後何本かタックをして、真鶴半島が見えてきた。東宝映画のあの波濤を撮影したという三つ岩を眺めつつ初島をかすめてエンジンをかけ、半機走で伊東に向かう。
今回は伊東サンライズマリーナが予約いっぱいのため、向かって左の漁港につける。毎年いる波止場のとっつぁんに焼酎1本を謹呈し、停泊場所を確保する。

2007/8/5 15:00 伊東港
ふじいち食堂はなんと16:30閉店だった。ということで、ひじょーに疲れた4人は8時間に及ぶ航海の末やっと元祖イカの丸焼きにたどり着いたのであった。
刺身盛り込み!イサキの塩焼き!サバみりん干!など怒涛のメニューをこなした後、買出しへ。
シェフがいないのでステーキディナーとする。(シェフは通常魚しか出さない為)今日は花火大会もなく、静かな港の光が映る水面を眺めながらゆっくりとスパークリングロゼを飲む。

2007/8/5 22:30 伊東港
あまりにも疲れたためステーキディナーを作る気力もなく、本日は静かに疲れを癒すこととする。それぞれ就寝場所を確保したものの、蚊取り線香を忘れてきたことに気づき、黒白段だら模様の薮蚊と格闘する。1時間ほど東の突風が吹きすぎ、少し水蒸気のなくなった空には夏の星座、いわゆる大三角形が見える。目を凝らすが天の川が見えるほどではなかった。
暗い水面には夜光虫が光り、青白い光を放っている。
明日の風向はどうだろうか?南南西の追い風に乗って一本(折り返しなし)で帰れるはずだ。

2007/8/6 05:30 快晴 伊東港 南南西の風8ノット
起床後即出航。太陽が上がる前に走り出そうという魂胆だ。
初島をクリアするまでは西の風。陸の地形が風を複雑にしているからだ。
岸から3マイルほどで南南西の風が安定してきた。昨日の帆走でジブトップに亀裂が生じ、使えるセールはレギュラージブのみ。風はかなり落ちてしまい、2-8ノットの間だ。クオーターリー(斜め後ろの風)で葉山へ向かう。進路50度。スピンセールを上げてみたが、風が落ちてしまい、ボートスピードは3ノットもいかない。スピンをおろし、メイン+ジブ+半機走とする。オートパイロットシステム(オーパイ)を使い、自動操舵とする。多少追い波があるので、波に追い抜かれるときに進路が変わるため、オーパイが反応してしまう。やがて風も上がったが、バッテリの消耗を防ぐため、エンジンをアイドリングにしてオーパイ続行とする。ボートスピードは5ノット前後。
風向は安定しているため、一度セールをセットしてしまうとあとはやることがない。シエスタの人や哲学を勉強する人などそれぞれの時間を楽しむ。俺はところてんを食べつつ麦藁帽子をかぶり、日陰でそよ風のなかうたた寝をした。時々行き交う船や障害物を見張り、いるかの背びれやとびうおの曲芸を見ながらのんびりと過ごす。
やがて江ノ島が見えてきた。思ったよりも陸よりについてしまった。少し風上に上らす。風速16ノット。船速はアビームで6.5ノット。江ノ島沖でやっているディンギーのレース海面を避けつつマリーナを目指す。コレぐらいの風だとレギュラーセールでも豪快に走る。大きくヒール(傾くこと)しつつ波を切り裂きスプレーバッシバシでリポビタンDの世界に、、、ファイトー!イッパーツ!楽しぃーーーっ!

2007/8/6 12:00 快晴 葉山マリーナ 南南西の風15ノット
やっとホームバースにたどり着いた。帰りはなんと6時間。止まると、ものすごく暑い!
艤装解除し、日よけをつける。なんとなく気分が乗り、ステーキパーティーになだれ込むことに、、、このためにとっておいたステーキ専用ワインを開け、ミディアムレアステーキとラムチョップ香草焼き、グリーンサラダ、その他残った食材を総動員して、豪華ランチパーティーとなった。
昼下がりの焼け付く日差しとやや強めの南風、マリーナは平日なので閑散としている。
トンビとかもめを眺めながらデザートにスイカを食す。あ~、、、夏休みだ。Vacationの実感がはじめてわいてくる。
メンバー不足で厳しい航海ではあったが、この充実感200%の今年のクルーズを締めくくることとする。
、、、そして、まだたっぷり残された休日を使ってこれを記す。

2007/8/7

CAMPED.

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思い立ったが吉日!ていうことで6年ぶりに西湖に行ってきましたー。

かつて富士五湖の主になる!と誓って毎週西湖に行っていた頃からお世話になっている自由キャンプ場はトイレや洗い場が新しくなって進化しておりました。

あの頃いたおばちゃんはいなくてじさまが対応。値段は日帰りで一人700円。

静かに見えるけど結構風は強くて、毎秒8mぐらいは吹いている感じ。風の息もあるので、セールトリムに結構気を使います。ラダーはシートで固定しないと帆走っている最中に跳ね上がってしまいます。

今回は河口からの出廷だったので、底が浅く、ラダーの固定に手間取りました。

いつも屋上で使っている自立タープを立て、30年もののコールマン2バーナー(塗り直し)も不穏な音を立てながらも機能し、アメリカ産のソーセージとレタス、ピーマンソテーをバケットに挟んだパリジャンサンドと焼きそばというライトなメニューでまったりした時間を優先しました。

周りはバスフィッシングの人が8割、カヤックが2割弱、セーリングカヌーは一人でした。

6時に出て、道間違えたりして8時半到着、15時半撤収して18時半帰宅。その後地元の居酒屋に飲みに行きました。

ソーセージだけ買えばいつでも行けるんだ、と再認識したのでした。

湖でセーリング

富士五湖の西湖というみずうみの自由キャンプ場から、カートップのセイリングカヌーをよく出していました。
最近の混み具合はよくわかりませんが、全体的にはリラックスしつつ、時折アドベンチャーという感じで、なかなか良いです。

梅雨前に一回行きたいなー。aquamuse

 

前世はウミガメ

78600f87水面ひたひたあたりで浮いてる状態が一番好きなんです。

ひやむぎとかは氷の浮いた半透明な器に水張ったところからすくい取りたいです。

水深4-5mの海でシュノーケリングとか最高ですねー。

 

ウミガメは甲羅があるからサメに食われなさそうだし、さぞかし楽しいだろうなー

藻とか食べるんなら無尽蔵だし、あんまり不自由なさそう。

幼年期を生き延びたら、って話だけど。 これもたらればかー、、、

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