Weekend Essay

Kawasaki Dangeon



Kawasaki Dangeon(1997/11/3)

 

3連休の最終日----今日はバスで川崎へ行ってみよう、、、実はチネチッタで映画を見ようと思っているのである。

第2京浜を下り、日当たりの良い多摩川を越えるとき、ガードレールの隙間からゴルフの打ちっ放しにいそしむ人たちが見えた。

橋を渡る前まではなかった物が、ここにはある。まるでメキシコ国境のようだ。都県境を越えるといきなり泥や砂利じきの駐車場が出現し、差し押さえられたようなトタンの波板づくりのちいさな家があったりする。郵便受けに斜めに張られたガムテープが風に揺れている。

 


 

ー中略ー植木屋のおじさんでもどうぞ。

 


 

バスを降りると、スーパーマリオの4面みたいにいきなり地下街に入る仕組みになっている。フム、交通安全ってことか?

地下に存在する、もう一つの街に俺は入った。

明るい地下街の中は人の少ない横浜って感じだ。「ふーん、結構都会じゃん」←第一印象 そこにいきなり現れたPUMA。ここにいるのは本当に人間だけなのか?

地下街の構造は、JR駅前からアクセスする広いスロープの下にコアスペースがあり、そこから不規則な角度でハブが(大きくは)2方向にのびている。

地上で音がする。

おoさんが北朝鮮の演劇みたいな笑顔でちんどん屋をやっている。その廻りには競馬が好きそうなおやじさんたちがたむろしている。なんだかサブカルチャーっぽいモノを感じて俺は再び地下街へ。

いろいろダンジョン探索をした後、結果的に岡田屋モアズ2階の「オリーブの木」でペペロンチーノを食べ、チネチッタに向かった。途中のアーケードは unable to be identified つまり、10歳から100歳までの老若男女がおしなべて楽しめるような店が並んでいる。全く分類不能である。

まさに種種雑多チャンプル状態。ZEBRAのコンセプトにぴったりじゃないか!!(驚)

結果的に映画館は立ち見になる事が判明。

写真とるの忘れるぐらいショック、、、(; ;)

俺の性格じゃずぇったいにだめだ!

 


 

、、、、思ったよりも冷静に俺は引き返してきた。せっかくの休日をイライラしちゃぁいられない

今日は久しぶりに川崎ダンジョンをきわめる小さな冒険(ということに)しよう!

再び地下に潜った俺は王様のアイデアで引っかかり、かなりしびれるモノを見つけた。平面放射イルミネーション、といった説明をすればよいのだろうか?中央から外に向かって青い稲妻がランダムに発光している。確か3万5千円位した。音や静電気に反応するようになっているらしく、俺は部屋に置いた場合の置き場所を考えてみたりした。

ノコる作品である。

地下街を何度も回って地上にも何度かでた。感情グラフプラスマイナス0%のまま俺は川崎を見て歩いた。

地下街の中は整然としていて都会的だが、地上は今昔入り乱れてサブカルチャーにまみれている。人類が作り上げた川崎は昔からそこにあり、少しずつ変わっている。

15:00 俺は空を見上げた。

もう帰ろう。

バスを降りると、行くときには気が付かなかった小さな公園を見つけた。

終文

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